ここのところ、ぐんと草が伸びてきましたので、
おじちゃんたちが草刈りをしてくれています。
本来、お百姓さんたちは、本当にきれいきれいに、
土が見えるほどつるんつるんに草刈りをしたいそうですが(笑)、
中池見を散策に来られる方々は、
道端の草花や生き物たちとの出会いを楽しみにされているので、
中池見のおじちゃんたちは、
高級な絨毯くらいのイメージ?、気持ち刈り残すようにしてくれています。
ここは湿地の真ん中を通る中江という水路脇の道、
まだ、カキツバタが残る中江道です。
杭で囲んである場所には、ヌマトラノオが群生していますが、
花が咲くのはもう少し先のこと。
それを刈ってしまわないようにと、以前は私たちがやっていたマーキングを、
今年は、自分たちで確認しながら、こんな風に残してくれています。
それだけでなく、中江道の途中何か所かに、
ちょっとづつ、しっかりめに刈り残してあります。
実は、湿地の周辺部で冬越しをし、
夏に向けて湿地内部に移動してくるカヤネズミのために、
刈り残してくれました。
整備工事以降、湿地が中江でほとんど分断されている状態になっているので、
何か所か刈り残すことで、天然の草の橋ができて、
カヤネズミも利用してくれるかもしれないとのアドバイスを、
専門家からいただいたことを伝えてあったのです。
多分、水路の両脇の背の高い草が刈り残してあればよくて、
道の上は、絨毯状のふんわりした刈り方なら、
親指ほどしかないカヤネズミはそれほど気にしなかったと思います。
でも、おじちゃんたちがカヤネズミのことを考えながら、
この道の草を残してくれたと思うと、とてもありがたく、
しかも、これなら、カヤネズミはきっと、
安心して道を渡ることができるのではないかとも思いますし、
今年の調査がどうなるかとても楽しみです。
何より、このほんの少しだけの渡り廊下のような草の道が、
何年か前に上映されていたジブリアニメ、
「借りぐらしのアリエッティ」をイメージさせて、何ともカワイイ!
ぜひ、いい風が吹く日には、中江道をのんびり歩きながら、
ほのぼの気分を味わっていただきたいです。
ただし、風がない日はオススメできません。
風がないと、陰のない中江は、とっても暑いのです。
草の音のさら~っていうのもありませんしね。
ぜひ、風の日を選んで歩いてくださいませ。
さて、ついでに、おじちゃんたちが歩きやすいように作ってくれた、
いい感じの道もご紹介。
三つ又から中江道を進むと、右手の方にシボラ道につながるこの道が出てきます。
研究田沿いの道で、イノシシに荒らされ放題で、
置いただけの板がことごとく跳ね飛ばされていました。
それを、堀切江沿いの道のように、杭を打って板をとめたので、
当分は大丈夫だろうと思います。
この木道もきっちりまっすぐやなくて、
すこ~しカーブしとるところがええやろ(笑)とのこと。
いや、ほんまにええわ~(笑)
やさしい道になってます。
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