お待たせしました~~!Fくんのウホウホ顕微鏡シリーズ② ~タンスイカイメン~

タンスイカイメン 中池見の生きもの
晴れた日に中池見の池のほとりを歩いていたら、
池に沈んだ木や石が鮮やかな黄緑色になっているのを見つけました。
これはもしや!と思って、
持ち帰って顕微鏡をのぞくとそのまさか、
1年間探し続けていたタンスイカイメンなのでした。
この画像では、水底に沈んだ木についている緑色のものがカイメンで、
その上に泥が積もっている状態です。
鮮やかな色は、光合成をするために体の中で飼っている
共生藻によるものだそうです。
カイメンは海の中にいるものがよく知られていますが、
実は川や池にも生息していています。
これでもれっきとした「動物」で、水をろ過したりして暮らしています。
淡水海綿表面
緑色に見えるのがすべてカイメンで、それ以外は木のかけらです。
そのからだの様子をよくよく見てみると、
水をろ過するための小さな穴がたくさんあいているのが分かります。
(矢印以外にもたくさんあります)
淡水海綿骨片と球芽
もっとよく見ると、
ガラスの針のようなものと丸いつぶつぶが見えます。
ガラスみたいに見えるのは、
骨片(こっぺん)と呼ばれるカイメンの体を支える骨のようなものです。
つぶつぶの方は多分、
球芽(きゅうが)と呼ばれるもので、タマゴに近い役割をします。 
 
骨片や球芽の形で種類を調べるそうですが
私にはさっぱりわかりませんでした。
 
タンスイカイメンは生きているだけで水を綺麗にして、
光合成で酸素まで作ります。
特に何をするわけでもないのに、見ていて飽きない。
とてもミステリアスで素敵な生き物なのです。

コメント

  1. のぶどう より:

    タンスイカイメン!?
    始めて知る生き物です。
    動物なのに光合成して酸素を作って、おまけに水をきれいにしてくれる!!
    なんて、素敵なんでしょう。

  2. スタッフuenoyama より:

    でしょう?!
    私は、このタンスイカイメンを
    興奮して持って帰ってきたF君に見せてもらった時、
    まず、形態がわからない。
    どの部分がそのカイメン?全部?部分?生きてるの?
    とにかく、すべてが???でした(笑)
    でも、この記事を読んで、何だか、同じ地球に生きる生物として、
    ありがとう!!という気持ちと同時に、
    申し訳ない!!という気持ちにもなりました。
    何か、タンスイカイメンから学ばないといけないことがあるんじゃないかとも・・・

  3. ゼロハーツ より:

    トカラ列島で淡水の海綿らしいものを見つけて調べていたら、こちらに辿り着きました。
    やっぱりこちらも、ちょっと泥の積もった湧水池で 沈積物を覆う様に生えていましたヨ(
    最初 緑の石かと思いました…笑)
    不思議な生物ですね~。

タイトルとURLをコピーしました