藤野くんのウホウホ顕微鏡シリーズ⑫ ~おしゃれなコガタウズムシ~

中池見の生きもの

このところの寒さで季節はすっかり冬に逆戻り。
雪も気にせず飛びまわる鳥たちのほかには生き物の気配がほとんど感じられません。
でも、こんな季節だからこそ逆に見つけやすくなる生き物もいます。
それが今回の主役、コガタウズムシです。

大きさは大体5~8mmくらい。
ちぎれても再生することで有名なナミウズムシ(いわゆるプラナリア)は
10~15mmくらいですからおよそ半分くらいの大きさです。
どんなに寒くても雪の積もらない場所(湧き水や伏流水の近く)でよく見つかるので、
彼らを探すには今の季節がぴったりなのです。
コガタウズムシの特徴は何といってもその顔。
ナミウズムシのような三角形ではなく、先に向かって少し膨らんだ
ずきんのような形をしています。

こちらもおなじコガタウズムシですが、ご覧のとおり全身が薄オレンジ色をしています。
他のウズムシはたいてい種類ごとに同じような色をしているなか、
なぜかコガタウズムシは個体によってカラーバリエーションが豊富で、見ていて飽きません。

こっちはピンク色?ヒラマキミズマイマイと一緒にいました。
コガタウズムシは皮膚が透明で、消化管が透けて見えているために
食べたものによってこのような色の違いができると考えられます。
おしゃれは体の内側から、といったところでしょうか(笑)

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