アメリカザリガニに罪はないのだけれど・・・

子持ちのアメリカザリガニ 中池見の生きもの
今年もスタッフが中心になって行っているアメリカザリガニ防除。
その防除用のカゴの中に、子持ちのアメリカザリガニが入りました。

数百もの幼生が、親の腹部で8ミリほどになるまでつかまって育ちます。

ニホンザリガニは北海道・青森・岩手・秋田などにしか生息していません。

つまり、ほとんどの地域で見られるザリガニは、アメリカザリガニ
であるということです。
アメリカザリガニは要注意外来生物で、水草の生育に多大な影響を
与えています。
ヒツジグサ・トチカガミ・ミズオオバコ・ヤナギスブタ・
イヌタヌキモ・イトトリゲモ・サンショウモ・シャジクモ類・
フラスコモ類などが、食べられたり、切断されたりして、
過去には中池見で生育していたのに、今では確認されなかったり
ごくわずかしか残っていないものが結構あります。
また、ヤゴやゲンゴロウ類も、アメリカザリガニが増えると、
卵や幼生の初期の段階で食べられることが多くなり、
数が減ってしまったり、姿を見なくなったものが少なくありません。
ということで、中池見の生物多様性を守るため、2008年から2011年
までの4年間で、4万尾を超えるアメリカザリガニを防除してきました。
その成果か、明らかに、減ってきている印象で、今年は6月末で2000尾
しか防除できていません。
直接的な防除活動以外でも、水路や池周りを定期的に草刈すると、
サギ類が食べに来やすくなり、水路の中のヨシやマコモを取ると、
ナマズが活動しやすくなります。
ナマズやサギ類も入れないような水辺を放置してしまわないことが
肝心です。

コメント

  1. 七七丸 より:

    フォーラムのときのデータでは,
    カゴの数に比例して駆除数が増えている様子だったから,
    まだまだ、駆除の努力が足りないのだと思ってました。
    カゴの数は同じなのですよね。
    ありがとうございます。
    昨日、中江を歩いていたら,ザリガニの残骸が散見されました。
    皆さん,いろいろとやってるのだなぁ、と思いました。
    ちょいとフレッシュな残骸があったら、それは、、、、笑

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