アカガエルの春が来た 

中池見の生きもの

今年もアカガエルの産卵が始まりました!

中池見にはトノサマガエルやツチガエル、タゴガエルなどアカガエル科はたくさんいますが、

初春に産卵するのはニホンアカガエルとヤマアカガエルの2種類。

 

例年、遠くから鳴き声を聞いたり卵塊の数を数えるなどの調査をしていますが、

今年は繁殖行動の一部始終を観察したのでここでご紹介します!

*いくつかの写真は同行者の友人に提供していただきました。

 

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朝から気温も高く絶好のアカガエル日和。

中池見についてすぐ、後谷で10個の卵塊を発見しました!

 

アカガエルの卵。(同行者撮影)

光を浴びて宝石のように輝いています。

この卵塊はしっかりしていて持ち上げられるのでニホンアカガエルのものと思われます。

ちなみにヤマアカガエルの卵塊は指の間からすり抜けてしまうほどユルユルです。

 

 

田んぼの底から飛び出してきたのはヤマアカガエル♂

かっこいいですねぇ~。

 

しかしここのカエルはみんな水底にいて産卵は観察できず。

水温が低すぎるのかもしれません。

たまたますれ違った常連さんに「もう少し湿地の奥のほうで鳴き声を聞いた」

という話を伺い、現場へ向かいました。

少し深い水たまりをのぞいてみると…

 

そこら中アカガエルだらけ!(同行者撮影)

ここだけで50匹以上はいそうな様子。あちこちからにぎやかな声が聞こえてきます。

この日は同規模の集団をいくつも見ることができました。

 

ほほにある鳴嚢(鳴き袋)を膨らませてキャラララ、キャラララと鳴く

ヤマアカガエルの様子は、下のリンクからご覧ください

x.com

よく聞くと小さな声でクククク…という鳴き声も聞こえますが、

これは鳴嚢を持たないニホンアカガエルのもののようです。

 

でもよく見るとどの集団もオスばかりでメスがほとんどいません。

調べてみると、ニホンアカガエルでは性比がオスに偏っていて、

メス1に対してオス2とその差は2倍にもなるそうです。

 

やっと見つけたニホンアカガエル?のメスの成体(同行者撮影)

オスたちの集団から少し離れた場所にいました。

オスに比べて体色が明るく、おなかが大きく膨らんでいます。

おなかが重たそうで逃げ足がにぶいのが印象的でした。

 

この日はどうしても産卵を観察したいということで

オスがひときわたくさん集まった、条件のよさそうな水たまりで捜索を続けてます

 

19:10ころ、ついにニホンアカガエルの包接ペアを発見!

わかりづらいですが、画面の中央がオスを背に乗せたメスで、

よく見ると周辺に4~5匹の雄が集まっています。

 

メスはオスを背に乗せたまま産卵に適した場所を探しているようです。

途中、水面を動きを感じたライバルの雄たちが次々と抱き着いてきますが、

メスに乗ったオスは後ろ足で片っ端からはねのけていました。

 

ペアは枯草にもぐったり水たまりを行ったり来たりするうち、

深い水たまりに落ち着きました。そして、オスが後ろ足をソワソワさせると…

 

19:50ころ、産卵&放精!

包接ペアを発見してから40分もたっています。

 

産み落とされた卵塊。

まだゼリー状の部分が膨らんでいないのでキャビアみたいに見えます。

なかなか産卵しないので観察している側としてはかなりやきもきしましたが、

うまくいったようで安心しました。笑

 

産卵の観察を終えた直後、みぞれが降りだしたのでそそくさと退散。

大満足の観察会となりました。

 

なお、この日見つけたアカガエルは数百個体にもなりますが、

メスだと確認できたのはたったの3個体だけ。

オスのほうがよく目立つとはいえ、卵も数十個見つけたので

それほど極端に性比が偏っているとは思えません。

メスがどこにいるのか気になりますね。

 

中池見では例年3月初めころまでにぎやかな日々が続きますので

機会があればぜひアカガエルたちに会いに来てくださいね~

コメント

  1. ガッキーママ より:

    ニホンアカガエルの産卵、すごいですね~。貴重な写真と実況に感動すら覚えました。中池見は水辺の生物が生き残る重要な拠点地なんですね。

  2. スタッフふじの より:

    私もこれほどの集団産卵は初めて見たのでとても感動しました!
    水辺の生き物が生き残る重要な拠点地、まさにその通りですね。中池見で生き残った生き物たちがいつか数を増やして地域の自然に帰っていける日まで、まずは豊かな中池見を未来につないでいきたいです。

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