一昨年から取り組んでいる「中池見湿地 ウシガエル入れない 入れさせないプロジェクト」。昨年、音声トラップでウシガエル1匹を捕獲したところ、その後全く声がしなくなったことから、今年は侵入したのはその一匹だけだったのかどうかを、水の中のDNAを調べて確認しています。また合わせて、再び中池見にウシガエルが入らないよう、身の回りにいるカエルの鳴き声を気にかけてくれる人「カエルの鳴き声マスター」を増やすため、カエルの鳴き声聞き分け講座を開催しています。
6月と7月に開催した講座の様子です。
センターでのレクチャーでは、中池見に生息するカエルや外来種のウシガエルについてなどカエルの基本情報に加えて、カエルの鳴き声を知っていると、姿が見つけられなくてもどんなカエルがそこにいるのかわかること、見た目では見分けられなくても鳴き声は聞き分けやすいことなどを、画像や音声を交えながら解説。
講師の休場聖美さんからは、今回超低密度ながら捕獲に成功した音声トラップについて解説していただきました。
レクチャー後、カエルを探しにフィールドへ。
見た目そっくりなカエルたち、ちなみにアカガエルたちは2月頃、タゴガエルは4月から5月頃に鳴き声が聞かれます。
こちらは同じトノサマガエルでも見た目は違って見えますね。トノサマガエルの声も4月から5月頃によく鳴いています。
実は、敦賀市内ではウシガエルの生息は確認されていません。なので、市内の方の中にはウシガエルの声を知らない方も多くおられます。この講座ではウシガエルの声を知っていただき、何気なく聞いているカエルの鳴き声にちょっと気を付けていただくことで、身近な自然の変化に気がついていただきたいとお伝えしています。そして、もしもウシガエルの声が聞こえたら、すぐに連絡をいただけるようにお願いをし、カエルのお話を聞いてくださった皆さんにパンフレットとともに「カエルの鳴き声マスター」の缶バッチをお贈りしています。
これからも、機会あるごとにお話をさせていただき、カエルの鳴き声マスターを増やしていきたいと思っています。
※この事業は、公益財団法人自然保護助成基金 第 31 期( 2020 年度)プロ・ ナトゥーラ・ファ
ンド助成を受けて行っています。
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