シンポジウム「ラムサール条約湿地の賢明な利用を考える」が開催されました。

今日7月3日は、一年前、中池見湿地がラムサール条約に登録された日です。
その記念すべき日を前にした先週末、きらめきみなと館で、
シンポジウム「ラムサール条約湿地の賢明な利用を考える」
(主催:NPO法人ラムサールネットワーク日本/公益財団法人日本自然保護協会)が、
開催されました。
ラムネットシンポジウム 
4つの報告と6人の方々によるパネルディスカッションで、湿地の保全と活用、
中池見湿地を通過する北陸新幹線のルート問題について、議論が深められました。
環境省の野生生物課の課長が、午前中に中池見湿地を視察され、
午後のシンポジウムでも、条約湿地を守る立場から話をしてくださいました。
特に、湿地の保全活用のための協議会の立ち上げに関するお話は、
現在、中池見でもその設置準備会が開催されているところなので、
とてもタイムリーで参考になるお話でした。
また、昨年ラムサール登録された9つの湿地のうち、円山川下流域・周辺水田、
渡良瀬遊水地、中池見湿地から報告がなされました。
河口近くや内陸の低層湿地という共通した点の多い湿地タイプからの報告で
それぞれの場所でそれぞれに先を見据えて取り組んでおられることが
とても心強く感じられました。
ラムネットシンポジウム
休憩を2回はさんで、最後にパネルディスカッションがありました。
新幹線問題では中島課長から、ラムサール条約湿地として登録を進めてきた
環境省の責任として、高さだけでなく、横の移動も含めて、しっかり
調整していきたいという考えも聞くことができました。
さて、翌日は、中池見でのエクスカーション、後谷から入りました。
ラムネットエクスカーション
昔の棚田のイメージが少しづつ再現されている様子や、
復田した田んぼのあちらこちらにイモリを発見して、盛り上がります。
それと同時に、新幹線のルートになっているのもまさにここということで、
そこは何とか回避してもらわなければと、皆さんから熱心なご意見を頂きました。
ラムネットエクスカーション
その後、トイレ休憩を兼ね、センターへ。
展示を見たり、スタッフと獣害の話などしてから、
ミニ田んぼ、堀切江、七曲、シボラ道と、全域一周歩いていただきました。
梅雨の晴れ間のお天気で、暑い日でしたけれど、
ずっといい風が吹いてとても心地よく歩くことができました。
ラムネットエクスカーション
最後に江尻口でパチリ。
皆さん、全国から遠路はるばる、
また、シンポジウムも合わせて、本当にお疲れ様でした。
この2日間は、各地・各分野でご活躍のみなさまから、
様々なご意見や励ましなどいただくことができ、
本当にありがたかったです。
いただいた元気で、またこれからのあれこれの難題に、
あきらめずに頑張っていくことができそうです。
どうぞ、今後ともよろしくお願いします!

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