今回の生きもの探偵団は、2回シリーズのカメ調べです。
この猛暑の中にも関わらず、すんごく頑張ってくれた探偵団の様子、
まずは1日目をご報告します。
実は、中池見ではしっかりとしたカメの調査というものが、
これまでほとんどされていませんでした。
イシガメやクサガメがいることはわかっていましたが、
全国で問題になっているミシシッピアカミミガメも、
何年か前に目撃されたものの、
それが繁殖しているのかどうかも、よくわかっていません。
そこで今回、「和亀保護の会」代表の西堀智子さんを講師にお迎えし、
中池見のカメ調べをしてみました。
和亀保護の会は、大阪の大正川を中心にカメの調査や保護活動をしている市民団体です。
最初に、ご自分のフィールドのお話から、野外のカメの種類や生態、
その観察の仕方や捕まえ方など、教えていただきました。
カメを観察するのによいのは春だそうで、夏は涼しいところに隠れているので、
実は見つけにくいそうです。
なので、今回はワナを仕掛けることにしています。
でも、まずは、どこにカメがいるか推理するために下見に出かけました。
『カメの足跡がないか見ながら歩こうね』
『これは鳥だしなぁ・・・』
『いや、なんか怪しいのがあるよ~!』
左の写真の中にその怪しいものがあるのですが、わかりますか?(笑)
右は、カメが隠れそうな場所を手で探っています。
さぁ、どんなところにいるかなぁ。
それにしても、暑い!!!(笑)
木陰に入ると、風も通って天然のクーラーや~。いや、本当に。。。
木陰で涼みながら、日本の在来のカメ「イシガメ」が全国的に少なくなって、
代わりに増えているミシシッピアカミミガメのことや、
10年前まで保護の対象にしていたクサガメも、
最近の研究で、実は大陸から持ち込まれたもので、しかもイシガメと交雑することもあり、
注意が必要なことなど、お話を伺いました。
特に、『お祭りなどでミドリガメ(アカミミガメの幼体)を売っているけれど、
もし飼うなら、最後まで責任を持って飼う覚悟が必要です』、というお話は、
大好きなカメを、外来種だからという理由で心を鬼にして殺処分する辛さを、
日々身に染みて感じておられる西堀さんの言葉だからこそ、とても重く感じられました。
下見が終わり、いったんセンターに戻って休憩している間、
西堀さんがフィールドで捕獲したいろいろな種類のカメを見せてくれました。
いよいよ、ワナを仕掛けに出かけます。
実は、探偵団のみなさんには、事前に西堀さんから、カメが好きそうなエサを考えて、
もし家にあったら持ってくること、という宿題が出ていましたので、
お魚や野菜など、いろいろなエサを持ってきてくださいました。
さて、カメは何に寄って来るかな?どんなとこにいそうかな?
見回ったポイントに順々にワナを仕掛けていきます。
ワナの向きや、置く場所の水位も、見極めます。
あと、ワナにはカメがおぼれないように、ペットボトルが入れてあります。
水路や池にもかけてみます。
みんなかけ終って、ようやく1日目のミッション終了。
いやいや、本当に暑い中、よく頑張ってくれました。
さて、果たして、ワナにカメが入ってくれるかな?
みんな、寝る前にお祈りしてね~!
ドキドキの結果は、また明日~~~(笑)
コメント