中池見ファンのTさんから、
後ろ姿のカワセミの画像が届きました。
色味の失せた風景の中に、
ハッとするほど鮮やかなコバルトブルー。
枯れ木に花の風情ですね。
Tさんからは、10月に撮ったノジコの画像も届きました。
ノジコは、日本でのみ繁殖が確認されている、
世界的にも絶滅が危惧されている小鳥です。
春から夏にかけて日本で繁殖した後、
秋にはフィリピンなど、南の方に渡っていくのですが、
中池見が、そのノジコの渡りの中継地として、
大変重要な場所であることから、
ラムサール条約の登録基準2、
「絶滅のおそれのある種や群集を支えている湿地」
に該当すると評価されています。
こんな風にヨシ原の中に隠れているので、
よほど鳥を見ることに慣れている人でないと、
現場で見ることはとても難しい鳥です。
なので、なかなかその姿を鮮明に写した画像もなかったのですが、
こんなにきれいな画像を撮ってくださって、
Tさんには、本当に感謝です。
『ラムサ―ル条約登録に一役買ったノジコ。
白いアイリングがかわいいですね~!』
と、添えられていたTさんからのコメントの通り、
白く縁取られたくりんとした目が、本当に愛らしいですね~。
今頃は、南方の暖かい場所でぬくぬく~と暮らしているのでしょうね。
コメント
素晴らしい。
瀬戸内では春の渡り期に極稀に観察できる(ことがある)だけです。
ほとんど地面で採餌(しかも草の中です)する種ですから偶然に頼るしかありません。
カメラを向けるなんてとてもできないです。
私にも苔のはえたコケの一念の欠片くらいはあるのですが、一念だけでどうなる種ではありません。(笑)
いや、本当に素晴らしいですよね。
たくさんのノジコが中池見を利用していることがわかったのも、
地道な調査があったからこそ。
そして、そのデータのもとに、
必ずいると信じて粘らないと、
きっとこんな画像は撮れないと思います。
私たちも、めったに見つけることができないので、
このような鮮明な画像で見ることができるのは、
本当にありがたいです。