先週末の自然観察会は、
『みて、さわって、かいで、植物にふれあう観察会』と題して、
中部大学の南基泰先生を講師にお迎えし開催しました。
南先生からは、自己紹介もかねて
高山植物や薬草などの研究のため行かれた海外の湿地のお話などを伺い、
いざ、フィールドへ。
センター前にあったチガヤのふわふわの穂を触り、
「今は笹の葉で作る”ちまき”は、もともとチガヤの葉で作ったものなんですよ。
だから、チまき」
へぇ~~!
さぁ、どんな匂いする?と先生の手の中にあるのはドクダミ。
・・・おとなたちは皆、後ずさり(笑)
でも、案外お兄ちゃんは顔を近づけても、???って、でもどこかの段階で、うっ!!(笑)
昔の人は悪いもの(毒)は出して治すというのが基本で、
毒出し、今流行りのデトックスですが、するものとしてドクダミを重宝したとのこと。
「臭い印象が強いけど、乾燥させれば匂い成分は皆飛びますし、
天ぷらにしたら、匂いしませんよ。」
へぇ~~!
「ちなみに、ドクダミ茶とか薬草茶を飲むとき、苦くても我慢したりせず、
好みの味で飲むのが一番です。」
へぇ~~!
「ツリガネニンジンの芽はお浸しにして食べますが、
ポキンと折ると白い汁が出るでしょ?
母乳が出ないときに、これを飲ませたとかいう話もあって・・・」
でも、臭い!、あまり飲みたくない(笑)
「さて、ヒメジョオンの花、花はいくつあるでしょう?」
・・・???・・・
「実は、この花びら一つ一つが花なんですよ」
へぇ~~!
「葉っぱの先を持って引っ張ってみてください」
!!!
「矢の後ろ、矢筈みたいな形にきれいにちぎれたでしょう?」
「だから、ヤハズソウっていうんです」
へぇ~~~!
「これ、うまそう、食べて!(ヒメコウゾです)」
「ヤブカンゾウも蕾や根を食べますね」
へぇ~~!
ヨモギ・・・
クズ・・・
サンキライ(山帰来/サルトリイバラ)・・・
歩きながら草をつまんでは、手でもんで匂いを嗅いだり、
実を食べたり、ばらばらにしてよくよく見たり、
在来、外来に限らず、次から次へと草花物語が紡がれ、
そのたびに、へぇ~~!そうなんや~~、おもしろいね~~!と、
みなさん、熱心にメモをとったり写真を撮ったりされていました。
ミクリのまだ咲いている雄花をつついて花粉を見、
イガイガの実を触り「実栗」を実感したり、
最後は、お約束のオオニガナの葉をかじって(笑)観察会は終了しました。
パッと目を引く花もいいけれど、
目立たない草にもよくよく見ると思いがけない美しさや面白さがあります。
ルーペなどを持っていろいろな植物を見てみてください、と締めくくられました。
蒸し暑い日でしたが、うっかり時間を超過してしまうほど楽しい時間でした。
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