昨日のいいお天気のもと、
茅刈りをして、くりくり頭になったわくわく山。
最近までススキの根元には、ナンバンギセルが咲いていて、
そのそばには、踏まれずにちゃんと咲くことができるように、
小さなサインがつけてありました。
茅刈り前に、そのサインの撤去に見回るスタッフです。
見回りながら、たくさんのナンバンギセルの黒い実を見つけました。
花は恥ずかしげにうつむきに咲いていたけれど、
実になると、こんな風に顔を上げています。
実をつまむと、力を入れなくても、ポロンと中身が出てきました。
こんな大きな種なのか!?と、思うでしょう?
でも、実は・・・
一枚めくると、中から、こんな黄色い粉のようなものが大量に出てきました。
実は、この粉のようなものが、種なんですって。
おじちゃんがあちこちからとって見せてくれたナンバンギセル、
中身が抜け落ちてしまっているものや、
今、まさに、種を飛ばし中のものもあります。
茅刈りをして、ナンバンギセルの種は、
かえって飛びやすくなるかも、というより、
むしろ、茅刈りを待ってたんじゃないかな?って、思いました。
まさに吹けば飛ぶ、粉状の種は、周りのススキが刈られれば、
いっしょに刈られたとしても、吹きっさらされて風にのり、
遠くへ飛ぶことができるでしょう。
もちろん、とどまってくれた種は、
来年も、元気なススキの栄養をちゃっかりもらって、
きれいな花を咲かせてくれる、よね?
コメント
ナンバンキセルの育成方法がよく解りました。
自分は以前に鉢植えを買って春に発芽を期待しましたが駄目でした。
ススキがなくちゃ駄目なんですね。(´3`)
bluebirdさん、コメントありがとうございました。
私たちは、いわゆる「育てている」わけではないので、
育成方法はわからないのですが、
何かお役に立ててよかったです(笑)
そう、ナンバンギセルは、ススキには限らず、
イネ科やショウガ科などなどの植物の、
根に寄生して育つので、寄生させてもらえるものがないと、
種だけあってもダメなんですって。
というわけで、私たちもナンバンギセルの咲く頃になると、
ススキの根本をよく観るようにしています。
ただ、ススキがたくさんあるので、ついススキばかり見てしまいますが、
他の植物の根本も来年はちゃんと探してみようと思っています。