10月10日行った第3回の中池見ジュニアレンジャーの報告です。
今回は、午前中に避難所一号地の植生調査をして、
午後からこの活動をご支援くださっているキヤノンマーケティングジャパンから講師をお招きしての写真教室です。
今年、避難所一号地の背の高い草、特にカンガレイを一部とりましたが、
来年は春からもっとたくさん草を抜いて、生き物が戻りやすい場所にしたいと思っています。
そこで来年に向けて、今の植物の様子をしっかり記録しておこうというわけです。
場所を大きく4つに区切って、それぞれをしらべていただきました。
何となく見ていると気が付かないけれど、よく見るといろんな草が生えていて、花や蕾や実のついてるものもたくさんあります。
そして、そんな中の一つに今回この場所では初確認になる、絶滅危惧種のヤナギヌカボが見つかりました!スゴイ!
植物それぞれに色をあて、その色のシールを貼っています。
植物調査だけど、ヤゴが見えたら捕るよね(笑)
それぞれ貼ってくれたシートを並べてみると、どんな草がどこにあるか、とても見やすいです。
そして、植物調査のおまけで、この草はどんな味?と、藤野君が採ってきた草、ヤナギタデ。
葉をほんの少しづつみんなに齧ってもらいました。
このタデ、蓼(タデ)食う虫も好き好きという言葉の蓼(タデ)で、痺れる辛さが特徴です。
残念ながらその反応はマスクで見えませんでしたが・・・(笑)
センターの帰り道、江尻でノジコの調査をされていたので、少しだけお話を伺いました。
ノジコは、スズメくらいの大きさの小鳥で渡り鳥です。中池見で休憩して、これから南の国に渡っていくところです。
日本でしか繁殖が確認されておらず、世界的にも絶滅が危惧されている鳥です。
この時は本当にラッキーなことに、そのノジコを見せていただくことができました。
今年は渡りが遅いのか、まだ少ししか確認できていないと調査員の方も心配されていました。
これが今日の植生調査の結果です。来年の活動でこれがどう変わっていくか、楽しみですね。
午後からは写真教室、なんですが、
なんと、一眼レフのカメラを一人一台使えるということで、子どもたちも立派なカメラを持って緊張気味。
でも、先生からカメラの持ち方や使い方を教えてもらうと、まるで本物のカメラマンになったみたいに、かっこよく、楽しそうに撮り始めました。
残念なことに、急に雨が降り始めたので、しばらくはセンターの中で・・・
雨が上がってよかったよかった。
外に出て、どんどん撮ってます。
撮った画像の中から、自分の気に入ったものをプリントしてもらいました。
画像の入ったSDカードもお土産にもらいました。いいなぁ~(笑)
みんなの写真を並べて見せてもらいました。
どの写真も本当に素敵!
写真を撮るって、物をしっかり見るってことですよね。
自然観察にとても大事なことだなぁと改めて思いました。
そういえば、私自身も写真を撮り始めてから、とても関心が高まったし、植物の名前も調べたり覚えたりできるようになったなと思いだしました。
とてもいい体験ができた子どもたち、でも、こんないいカメラ使ってしまって、絶対欲しくなりますよね~(笑)
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コメント
とっても盛り沢山のレンジャー活動ですね。
先日カヤネズミを紹介するテレビに畠さん出られてて、中池見のカヤたちどうしてるかなって思いました。
レンジャーさんたちも会えるといいですね。球巣を見つけるだけでワクワクでした。
コメントいただきありがとうございました。すっかり返信が遅くなり大変失礼いたしました!
中池見ジュニアレンジャーは、来年からは毎月の定例活動になる予定です。そうなると、カヤの巣探しもできるかな?カヤネズミには会えなくても、巣を見つけるだけでも楽しいですよね。私は今年初めて、巣の中のカヤネズミと目が合うという体験をしました!ここまで15年くらいですから、この先15年は会えないでしょうね(笑)超感激の時間でした。