パッと見は見分けにくいアキアカネも、カップルだとわかりやすいかも?

中池見の虫
トンボもようけおるし~
秋やねぇ~
こんな挨拶が交わされることも増えました。
まぁ、夏もようけいるんですけど(笑)
なんででしょうね、やっぱり、
♪ ゆうや~けこやけぇの赤とんぼ~~ ♪
って、あの誰もが知っているあの歌のせいでしょうか。
トンボといえば、秋、そして、赤とんぼ、と、
連想がつながっていきます。
とはいえ、相変わらず、トンボの中で数の力を見せつけているのは、
シオカラトンボやオオシオカラトンボなんですが、
それでも、赤とんぼも、ずいぶん目立ってきました。
実は、赤とんぼというトンボはいない、
なんて話は、もし中池見に関心がなければ、
私なんか一生知ることもなかったでしょう。
で、多分、へ~、そうなの~~?って、
今、思われてる方も多いと思います。
そうなんですよぉ、そういわれて、よく観ると、
おんなじように見えても、ビミョーに違うので、
今日は、赤とんぼの中でも、特に代表格と言われるアキアカネを意識して探してみました。
アキアカネ
つながって飛んで来て、
カンガレイにとまるのに離れたカップルさんです。
赤い方がオス、地味な方がメスです。
そっくりのナツアカネは、オスが顔まで真っ赤になるので、
カップルさんなら胸の模様があまり見えなくても、区別ができそうです。
(画像大きくなります)
アキアカネ
アキアカネは産卵するときに、オスメスが連結して、
打水または打泥産卵(メスのお腹の先を水面や泥に打ちつけるようにして産む)します。
この画像は、まさにその瞬間で、結構な勢いで打ちつけているのがわかりますね。
まるで、パシッパシッという音でも聞こえてきそうです。
アキアカネの産卵
こちらも、やはり打水産卵中。波紋がはっきり見えますね。
ちなみに、ナツアカネは、水の上というよりは草地の空中で、
連結したまま卵を落とす打空産卵、いわゆる空中散布的に産卵します。
ということから、産卵の仕方でも、アキアカネとナツアカネとは区別ができそうです。
アキアカネの産卵
ちなみに、以前にご紹介したマユタテアカネも打水産卵だそうですが、
こちらは、顔を見ればわかります(笑)
ところで、日本自然保護協会が毎年テーマを決めて行っている「自然しらべ」
今年のテーマはズバリ「赤とんぼさがし!」
童謡にも歌われるほど身近な生き物である「赤とんぼ」を調べることで、
昔と今の環境の変化を明らかにしようという市民調査です。
この調査のパンフレットは、ビジターセンターにもありますので、
ぜひ、気軽に参加なさってみてください。
 
自然しらべ2014「赤とんぼさがし!」
さらに、中池見と言えば、国内屈指のトンボの産地ということで、
自然保護協会主催のトンボ観察会も開催されることになりました。

詳しくは、下記のサイトをご参照ください。

この観察会では、
「中池見湿地のトンボ 観察ガイドブック」を編集された和田茂樹さんが、
講師として招かれ、豊かなトンボ相の秘密について解説いただけるとのことです。
こちらも、ぜひぜひご参加くださいませ。
中池見湿地 北陸新幹線問題
「チャリティー・トンボ観察会 ~豊かなトンボ相の秘密を見に行こう!~」

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