どんよりとして、いつ雨が降るかしらという一日。
山際の道に、美しい緑色の繭が落ちているのを、
スタッフが見つけました。
そのままにしておこうかと思ったけれど、
いかにも踏まれそうな場所だったということで、
センターに持ち帰ってきました。
繭の底に、2ミリほどの穴が開いていますが、
それ以外には変わった様子はありません。
この穴は、雨水を抜くための穴らしいので、
羽化して出て行った感じがしません。
でも、本来11月頃には羽化して、中は空っぽになってるようなので、
もしかしたら、残念ながら羽化できずに終わってしまったのかもしれませんね。
ところで、この繭をよく観ると、
相当頑丈に小枝にぶら下がっているのがわかります。
枝に糸を巻きつけて、さらに、自分が隠れる葉の柄まで、
グルグル巻きつけています。
おかげで、葉も葉がついてた小枝も、すでに元の枝から外れているのに、
この繭のおかげでいっしょにぶら下がってます(笑)
残念ながら、その元の枝が落っこちちゃって、
拾われることになったのですが・・・
隠れていた葉はすっかり紅葉し、くしゃくしゃになってしまいましたが、
繭は変わらず、美しい新緑の色のまま。
こんな美しい色のシルクを身にまとってみたいと思いましたが、
調べたところでは、ウスタビガの繭は、糸に紡ぐことができないそうです。
なんでやろ、残念!
いや、別に糸が欲しいわけじゃないのに、なんか残念やなぁって、
そんな気になる、これ、私だけですか?(笑)
ちなみに、ウスタビガの成虫は、こちら。
昨年、雨に濡れてたウスタビガを見つけた記事です。
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