10年以上、完全に放置されていた七曲江沿い。
山側の道を、歩ける程度に刈ることはあっても、
七曲江という、かつて大切にされた水路は、
開発計画の中で、場所によって土管に変えられたり、
その後整備もされてこなったこともあり、
すっかり藪の中に埋没してしまっています。
七曲江沿いの山道。藪が左右の壁になって暗く、
散策を楽しむ方からも、ちょっと気味が悪いとご指摘がたびたびありました。
藪の中に、わずかに水路らしき水道が見えます。
明るくなった七曲江沿いの道。
もう少し、水路が見えるようにせななと、おじちゃんたち。
それでも、仮設道路の方から見ると、ずいぶんさっぱり明るくなりました。
一面、ごっついセイタカアワダチソウに覆われ、
その中には、イノシシのぬた場もぼこぼことあった場所。
こんなに明るく広々としたのを見るのは、初めて。
さっき歩いてた人に、これで安心して歩けるわっていうてもろたで、と
嬉しそうなおじちゃんたち。
歩く人たちと、気さくに言葉を交わしながら、
危ない場所や、歩きにくい場所などの情報やご意見をしっかり伺い、
もっとええもんにしよっさと、もくもく頑張ってくれています。
ラムサール条約登録が決まり、
いよいよ、ここから始まる保全のための取り組みには、
多くの皆さんのご理解とご協力が必要です。
そのためにも、皆さんに、
ええ場所や~、大事にせなぁ~、と思っていただけるように、
ますます、みんなで精出してがんばります!
コメント
ラムサール条約正式登録、改めておめでとうございます。
どこで、伝えたらよいか,わからなくて、一つ前のにコメントしました。
登録の条件にある未来に亘っての保全活動、その具体的な方策は,
日本では,法的な保護・管理に加えて,住民の理解、とされています。
スタッフさんのお言葉通り,我々の理解と協力が重要だと思います。
何ができるか,中池見を訪れるたびに考えたいと思います。
ところで、七曲江は、そんなに気味悪がられていたのですか。
春先には,道にまで,オウレンが咲くし、キンキマメザクラもちらほらあって、
それなりに僕は気に入ってましたが(笑)、
大多数の人々のニーズに応えることが,
ラムサール湿地としては重要かもしれませんね。
祝:ラムサール条約湿地登録
足下の宝つぶして
ガス基地にならずに済んで
ラムサール入り
祝福のお言葉ありがとうございました。
私が中池見ねっととして関わり始めたのは2年前からですが、
中池見を知ったのは、今はお酒も飲める娘がよちよち歩きの頃。
いつまでこの景色を見せてあげられるのか、
もう二度とないかもしれないという、
切ない気持ちで通ったことを思い出します。
あの頃、こんな日が来るなんて想像すらできませんでした。
本当に多くの方のお力でここまでこれたと思います。
20年近く関わっているこの活動が、
反対運動から保全運動に大転換し、
そして、夢のラムサール登録される、
敦賀市民の財産、まさに言葉の通り、
大切な宝として守り伝えていく、
そのスタートの場面に立ち会えることに心から感謝していますし、
幸せに感じています。
磨き上げ、飾って拝むお宝ではなく、
手入れされながらいつまでも大事に使い続けられる昔の民具のように、
日々の暮らしの必需品、ならぬ、市民にとっての欠かせない場所として、
中池見があり続けられればいいなと思っています。
今日、ルーマニアで認定証の授与式があります。
授与式には、市長とともに、これまで保全に取り組んできた仲間たちが出席し、
すばらしい瞬間に立ち会います。
遠い空、でも同じ空の下、ともに喜びを分かち合いましょう。