9月の自然観察会、テーマは、ミズアオイを観よう。
しかし、あいにくの雨模様で、今日は参加がないかしらと思っていましたら、
ご婦人がしっかり長靴を履いてお越しくださいました。
これくらいの雨なんか平気よとおっしゃってくださったので、
では、このまま外に出ましょうと、稲刈りが終わったミニ田んぼ周りをのんびりと歩くことにしました。
休耕田ですが、水をいれて草刈りに何度か入って高くなる草を抑えた場所で、
今年、ここ数年見ることがなかった草が出てきてくれました。
県内では少なくなったシソクサも良く育ってますと、香りを楽しんでいただきました。
デンジソウとコナギがせめぎあっている場所、コナギが花を咲かせています。
葉はわさわさと生えているのに、花はその葉の下でひっそりと咲くので、きれいなのに目立ちません。
アップで見ると、とてもいい色でしょ?
雨降りのせいか、より控えめな咲き方です。
デンジソウも胞子嚢をつけていました。
もやしの頭のような焦げ茶色の丸いものが胞子嚢です。
デンジソウはシダの仲間なので、種子ではなく、胞子で世代をつなぐのです。
畦には、エダウチスズメノトウガラシ(左)とアゼトウガラシ(右)が並んで咲いていました。
スズメノトウガラシがこの畦で咲いているのを観るのは初めてなので、ちょっとびっくりです。
咲いていてもおかしくない場所なので、日頃の観察の仕方が雑なだけかもしれません(苦笑)
ミズアオイのドアップです。
黄色い雄蕊が5本と紫の雄蕊が1本あるという、なんでかね~と、
たかが花、されど花で、その仕組みや在り様の多様さに感心してしまいます。
参加くださったご婦人は、歌を詠まれるそうで、たくさんこまごまとメモをされていましたが、この日のことはどのような歌に詠まれたことでしょうね(笑)
ご参加ありがとうございました!
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