10月23日に開催したなかいけみカフェの様子です。
久しぶりにこの暖簾とのぼりが出せてわくわくです。
中池見湿地の植物たちー私が見た27年間の変化と題しての角野康郎さんのお話。
まずはいかに湿地が人の暮らしを支えてきたか、しかし今、その湿地が縮小・消失が進み、生物多様性の大きな危機を迎えていること、など、湿地の現状について解説くださいました。
そして、1995年に初めて中池見湿地に来た時の印象は、「絶滅危惧種の博物館」だと思われたと、当時の様子を画像とともに語られました。他の湿地と比較して広くはない中に多様な生き物が生育生息できる理由として、本来の湿地環境と水田耕作により攪乱される環境があることをあげ、今も水田耕作をしたり、外来生物の防除などの保全活動が続けられていることを評価いただきました。
特に全国的にトチカガミが激減していることにふれ、消滅の原因がよくわからないとされているが、中池見の様子を見ていると、アメリカザリガニの侵入が本当にないか確認する必要があると感じたとのこと。
一方、外来生物については、栽培されている穀物や野菜も外来生物としてとらえ「外来生物を悪者にするな」と、外来種問題をすりかえる向きがあることを問題視。外来種問題は、自然生態系で起ころうとする生態系被害についてであり、公園などで管理される生物のことではない、ましてや悪いのは外来生物ではなく、責任は人間にあることを、しっかり踏まえるべきと述べられました。
最後に、ラムサール条約の3つの柱のうちの一つCEPA(交流・学習)について、
CEPAとは、Communication, Education, Participation and Awareness、の頭文字をとったものと言われるが、ACEP:Awareness、Communication, Education, Participation と、順番を入れ替えた方がより理解が進むのではないかと、持論を展開されました。
さて、この日は角野さんのお話を伺ってからのサポーターズによる江掘りも行いました。
先生がご紹介くださったかつての江尻の水路の様子。今より水路の幅も半分ほどの狭さ、そこにぎっしりとトチカガミが。
当時のことを覚えている私自身もあらためて、そうそうこうだったと、そして当時まだ生まれたかどうかの若手スタッフたちにとっても、あの水路に戻したい!思いが募りました。
ということで、少ない人数ながら、相当モチベーション高く江掘りが進みました(笑)
達成感が共有できる動画はこちらから(笑)
そして次回、一緒に達成感を得たい方は、ぜひ、サポーターズバンクにご登録ください。
サポーターズバンクについて
なお、第2回なかいけみカフェは、
11月12日(土)13:30~15:30
『キタノメダカのタイプ産地はなぜ中池見湿地なのか?』
細谷 和海 氏 (近畿大学名誉教授)
参加ご希望の方は、下記URLよりアクセスし受付フォームにてお申込みください。
アクセスできない場合は、中池見ねっとまでご連絡ください。
https://forms.gle/G6WPHFYzC8X1LsUf6
NPO法人中池見ねっと
090-8269-9801
info@nakaikeminet.raindrop.jp
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