咸新小学校3~4年生の皆さんが、後谷の生き物学校田周辺で生き物調査を行いました。
この調査、田んぼ周辺にいるモートンイトトンボやクロゲンゴロウの調査を初夏にも行っていて、今回は、モートンイトトンボのヤゴを探してみたいということで、長年中池見のトンボの研究をされている和田茂樹さんにお越しいただいたのですが、なんと生きもの学校田に水がない・・・
なんでだろう?と、山からくる水、お地蔵さんの水を見てみると、ぽたぽたとしずくがたれる程度の水しかありません。
どうしてなのか気になりますが、とにかくこれでは予定していた田んぼの中での調査はできないので、田んぼ周りの水路の中、また周りを飛ぶトンボなどを採取することにしました。
講師として来てくださった和田さんから、中池見が国内でも有数のトンボの産地であることや、この時期に見られるトンボについてのお話を伺った後、たも網や捕虫網を持って生き物を探しました。
次々と集まってくる生き物、中でも多いのはアブラボテの稚魚やニホンカワトンボのヤゴ、スジエビやゲンゴロウの仲間です。
捕まえたヤゴは、ニホンカワトンボ、シオヤトンボ、コオニヤンマ、ヤマサナエ、キイロサナエの5種でした。
和田さんからは、ヤマサナエとキイロサナエはよく似てるけど、腹部の先の形で見分けることなどを教えていただきました。
ちなみに、画像の左がキイロサナエ、右がヤマサナエ。
成虫はオニヤンマ、マユタテアカネ、オオシオカラトンボ、シオカラトンボ、ナツアカネ、アキアカネ、オオアオイトトンボの7種です。
オオアオイトトンボは日本のトンボの中でも唯一生きた木の枝に卵を産みつけるトンボだそうです。
水がなくて探したかったモートンイトトンボのヤゴは見つけることはできませんでしたが、短い時間の中で12種類のトンボをはじめとするいろいろな生き物を見つけることができました。
和田さんのお話によると、田んぼに水はなかったけれど、モートンイトトンボのヤゴは乾燥に強いので、このように湿り気がある場所なら大丈夫とのこと。また、来年の夏にしっかり姿を見たいですね。
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