3月2日に行われた、中池見フォーラム2014
中池見の生き物とかかわる人のひろがりvol.Ⅰ。
今週土日に環境フェアを控えていた為、準備に追われてブログの更新が
大変遅くなり申し訳ありませんでした。
さて中池見フォーラム2014ですが、今年度は中池見にとって、人と自然との繋がりが
とても濃い年でありました。
人の手が入ることによって維持されてきた中池見の生物多様性。
この豊かな自然を未来に手渡していくためには、もっと多くの市民の皆さまに、
中池見に関心を持っていただき、関わっていただく必要があります。
今回のフォーラムでは、第1部をその中池見を調査・研究・保全をしている研究者や市民からの報告、
第2部を中池見を環境教育の場として活用している学校の先生方から、その取り組みについての報告、
今後に向けての課題などを元に考えるパネルディスカッションが行われました。
まず始めに、中池見ねっと岡本代表理事よりご挨拶。
基調報告 中池見ねっと事務局 上野山 雅子
~中池見の生き物とかかわる人のひろがり~
2013年を振り返りながら、トンボ72種目確認!!など主なトピックを紹介。
報告1 中池見ねっと 藤野 勇馬さん
中池見の淡水貝類全員集合~顔を見れば種類がわかる!?~
それぞれ貝が持つ魅力や不思議について、生体の写真を見ながらの説明。
報告2 近畿大学農学部環境管理学科 中村 あず紗さん
中池見湿地におけるアブラボテの生息現況
中池見湿地における、アブラボテの個体群の個体数、分布状況および生物相の調査の報告。
報告3 滋賀県立大学大学院環境科学研究科環境動態学専攻 野一色 麻人さん
希少植物種の保全に向けたヨシ管理手法の検討
希少種の光条件を改善することを目的として、ヨシ等の高茎草本の刈り取りを行った後の結果報告。
報告4 くらしといきものワークショップ 千々岩 哲さん
イノシシの掘り返しは、湿地植物にどんな変化を起こすのか
イノシシの掘り返しによる湿地の攪乱や遊歩道の破損、植物の植生への影響などの調査報告。
どの報告もとても内容も濃く、今後の課題として考えていかなければならない報告ばかりでした。
基調報告と4つの報告を終えたところで、ちょっとカフェタイム。
試食の赤米のおにぎりと、外来種で作った野草茶を皆さんに召し上がっていただきました。
休憩後は、第2部 子どもたちの未来と中池見
報告5 中池見ねっと 増田 茂
自然体験の重要性~大学生に対するアンケート結果から~
昨年夏に近畿大学の里山連続講座に招かれた時の講座についての話と、大学生に対する自然保護や環境保全
に対する意識調査などの報告。
報告6 敦賀市かん新小学校 森 裕美子さん
自然豊かな東郷の湿地を生かして
校区にある中池見湿地と子どもたちとの関わりや、多くの活動の取り組みなどの報告。
報告7 敦賀気比高校付属中学校 今井 尚子さん
中池見湿地の生物多様性に助けられて
中池見湿地で行われている「ふるさと学習塾」、その活動と取り組みなどの報告。
また、7年目を迎えての生徒たちの変化についてのお話などもありました。
報告8 福井県立武生高等学校 岸本 修さん
中池見ジュニア環境保全プロジェクト1年目を終えて
今年度より年数回にわたり行われた、中池見湿地での活動とその取り組みについての報告。
4つの報告が行われた後、パネルディスカッションとして
質疑応答などが行われました。
今回新たに行われた、中池見を活用してくださっている各学校の先生方の報告発表は、
とてもわかりやすく今後も続けていただけたらなと感じました。
この土・日には、つるが環境フェア2014「グリーンピクニック」も行われ、
毎週忙しい週末を送っています。
環境フェアの様子は、おいおいブログにてお知らせしますね。
来週末もいそがしい週末になりそうです。
15日土曜日には、敦賀信用金庫さんによるボランティア活動が行われます。
いつもありがとうございます。
昨年は、道なおしとセイタカアワダチソウ防除をしていただきました。
今年は、水路の江掘りをしていただく予定です。
よろしくお願いします。
そして、16日は定例自然観察会「里山の春を見つけよう」です。
まだまだ寒い日が続きますが、中池見の植物・生き物たちは春の準備を始めていますよ!
ぜひ中池見に足を運んでいただいて、春の芽吹きを感じてみてください。
お待ちしています。
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