今週の日曜日(10日)は、7月の自然観察会の日でした。
今回のテーマは、「湿地の水を調べてみよう」
講師に、中部大学の村上哲生先生をお迎えし、
中池見の水環境の特徴や、簡単な水の調べ方などをわかりやすく教えていただきました。
水を調べるというと、特別な難しい機材を使わないといけない気がしますが、
実は、身近なものを使って簡単に調べることができるんですよと、村上先生。
外にでて、実際に湿地の水を調べてみましょう~。
ということで、水が湧き出している山の斜面、その水で作っている田んぼで、
水温を測り、水を採取しました。
湧水近くでは、22℃。
田んぼでは・・・
35℃!!
おお~、高いね~
では、このため池ではどうだろう・・・
昔からあるため池で、アオミドロが繁茂しています。
『このピンク色のものは、バクテリアで硫黄を食べて生きています。
ということは、地下からか硫黄を含む水が出ているのではないか、ということが推測できる、
ただ、普通は塩水が入ってくるような所で
このようなピンク色のバクテリアが出てくることはあるけれども、
塩水が入ってこないこのような場所で、これが見られることは非常に稀です』と村上先生。
ちなみに、水温は20℃。
水温の低い場所を好むミツガシワが繁茂するわけですね。
透視度を測ってみると約65cm。
ここに、牛乳を一滴入れてみると・・・
水をどんどん減らしても、目印の十字が見えてこない。
もう水がなくなるよって位になって、やっと十字が見えました。
『これは、牛乳でもお味噌汁でも変わりません。
たった1滴でも流せば、こんなに水が汚れてしまうんだってことを、
覚えておいてくださいね。そして、できるだけ流さないようにしましょう・・・』
みんな大納得。
次は、笹鼻の池に向かいます。
笹鼻の池では、2か所で池の水位の変動を調べる、「ダレでも調査」を行っています。
『とっても簡単な調査なので、皆さんも中池見に来たら、
これに参加してください、じゃ、さっそく記入してみよう・・・』
透視度も測定。。。
各地で水を採取して、センターに戻りました。
センターに帰って、採取した水の酸性アルカリ性を調べます。
調べるための指示薬は、なんと紫キャベツで作れるとのことで、
作ってきてくださった赤紫の液体を、採取した水に入れて、色の変化を見ました。
子どもも大人も、興味津々!
ということで、参加者のみなさん、
きっとこの日の帰りには、スーパーのお野菜コーナーに寄って、
すぐに家で実験したくなるだろうなぁ、という楽しい観察会でした(笑)
ちなみに、紫キャベツじゃなくても、朝顔や赤玉ねぎや赤紫蘇でもできるそうですよ。
これ、楽しい自由研究になりますね~。
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